福島第一原発にはA排水路以外にもK排水路、物揚場排水路もあった!
今日の読売の記事からちょっとした情報をお知らせします。
「別の排水路でも放射性物質、汚染水が海に流出か」
「 東京電力福島第一原子力発電所で、これまで汚染水漏れが問題になったタンクからは離れている排水路でも、ベータ線を出す放射性物質が最大で水1リットル当たり140ベクレル検出されたことが9日、分かった。」(読売オンライン12/10より)
9日わかった、というので、記者会見で発表されたのかと思ったのですが、そういう発表はなさそう(確認していませんが)でした。
今日はこの関連の情報について簡単に紹介します。
「検出されたのは、5、6号機の付近を通る「A排水路」。海への放水口から約700メートル上流で11月上旬に水を採取し、分析したところ、ベータ線を出す物質が3日続けて水1リットル当たり100ベクレルを超えていた。」(読売オンラインより)
この「A排水路」というのはH4エリアの漏えいに関連して出てくるB排水路、C排水路とは別の排水路です。下の図はよくご覧になったことがあると思います。B排水路とC排水路です。

(福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける漏れに関するサンプリング結果 (南放水口・排水路)より)
A排水路の存在については、おしどりマコさんが10月頃に記者会見で質問していたもので、敷地のまん中を通って、5,6号機の方へ流れるということはわかっていました。私もこの質問を聞くまでは、BとCがあればAもあるという単純な事実に気がつきませんでした。
ただ、その流路が公にはなっていなかったような気がします。
今回、A排水路の放射能分析が行われて、全β核種が3日続けて100Bq/Lを超えていたので、おそらくその半分程度を占めるSr-90は基準値の30Bq/Lを超えるだろうということが読売の記事に書かれていました。
で、そのニュースソースは?と思ったのですが、昨日の記者会見資料にはなさそうでした(この点は未確認です)。でも、「A排水路」で検索したら簡単に見つかりました。全て規制庁の面談記録です。3日続けて100Bq/Lを超える、というので、恐らくこのデータを元に行っていると思います。

(東京電力福島第一原子力発電所における排水路等モニタリング結果等に係る面談 より)
これ以外にも、面談記録には予想外にたくさんの資料がありましたので、リンクを貼っておきます。
いかに何回も規制庁に報告に行っているか、ということがわかると思います。
平成25年11月7日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路サンプリングに係る面談 議事要旨
平成25年11月12日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路モニタリングに係る面談(議事要旨のみ)
平成25年11月19日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路等からサンプリングした水の放射能濃度の測定結果に係る面談 議事要旨
平成25年11月25日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路等モニタリング結果等に係る面談 議事要旨
※この日の資料には他にも有用な資料あり。 資料2 資料3
平成25年11月27日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路モニタリング結果に係る面談 議事要旨
平成25年11月28日 東京電力福島第一原子力発電所における排水溝モニタリングに係る面談(議事要旨のみ)
平成25年11月29日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路の流水状況に係る面談 議事要旨
平成25年12月3日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路の流水状況に係る面談 議事要旨
さて、細かい情報はリンクを見ていただくとして、今回のことから明らかになった排水路について見ておきます。A排水路の存在は知られていましたが、実はそれ以外にも「K排水路」「物揚場排水路」というものも存在することが今回初めて明らかになりました。下の図をご覧下さい。(K排水路は暗渠化されていると11/7の議事要旨に記載があります。)

(11/25 面談記録 より)
そして、それらからもサンプリングを行って調査をして規制庁には報告していたのです。おそらくこの情報は詳細な情報としては記者会見には出てきていなかったのではないかと思います(報道配付資料にはなかったと思うので)。
これだけの面談記録があるということは、A排水路で告示濃度を超える放射性物質が検出されたため、その原因調査や、他の排水路でもチェックするように指示があったということです。実際にはさらに構外の小川についてもサンプリングを行っています。

(11/25 面談記録 より)
このような情報は、もっと記者会見でもしっかりと開示すべきものと思います。
取り急ぎ情報共有としてお伝えします。
しかし、読売の「9日わかった」というのはどういう意味なんでしょうね。読売新聞が9日把握したということでしょうか?(追記:きっと、9日にこの一連の面談記録が規制庁HPで公開されたということなのですね。)
この「A排水路」というのはH4エリアの漏えいに関連して出てくるB排水路、C排水路とは別の排水路です。下の図はよくご覧になったことがあると思います。B排水路とC排水路です。

(福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける漏れに関するサンプリング結果 (南放水口・排水路)より)
A排水路の存在については、おしどりマコさんが10月頃に記者会見で質問していたもので、敷地のまん中を通って、5,6号機の方へ流れるということはわかっていました。私もこの質問を聞くまでは、BとCがあればAもあるという単純な事実に気がつきませんでした。
ただ、その流路が公にはなっていなかったような気がします。
今回、A排水路の放射能分析が行われて、全β核種が3日続けて100Bq/Lを超えていたので、おそらくその半分程度を占めるSr-90は基準値の30Bq/Lを超えるだろうということが読売の記事に書かれていました。
で、そのニュースソースは?と思ったのですが、昨日の記者会見資料にはなさそうでした(この点は未確認です)。でも、「A排水路」で検索したら簡単に見つかりました。全て規制庁の面談記録です。3日続けて100Bq/Lを超える、というので、恐らくこのデータを元に行っていると思います。

(東京電力福島第一原子力発電所における排水路等モニタリング結果等に係る面談 より)
これ以外にも、面談記録には予想外にたくさんの資料がありましたので、リンクを貼っておきます。
いかに何回も規制庁に報告に行っているか、ということがわかると思います。
平成25年11月7日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路サンプリングに係る面談 議事要旨
平成25年11月12日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路モニタリングに係る面談(議事要旨のみ)
平成25年11月19日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路等からサンプリングした水の放射能濃度の測定結果に係る面談 議事要旨
平成25年11月25日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路等モニタリング結果等に係る面談 議事要旨
※この日の資料には他にも有用な資料あり。 資料2 資料3
平成25年11月27日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路モニタリング結果に係る面談 議事要旨
平成25年11月28日 東京電力福島第一原子力発電所における排水溝モニタリングに係る面談(議事要旨のみ)
平成25年11月29日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路の流水状況に係る面談 議事要旨
平成25年12月3日 東京電力福島第一原子力発電所における排水路の流水状況に係る面談 議事要旨
さて、細かい情報はリンクを見ていただくとして、今回のことから明らかになった排水路について見ておきます。A排水路の存在は知られていましたが、実はそれ以外にも「K排水路」「物揚場排水路」というものも存在することが今回初めて明らかになりました。下の図をご覧下さい。(K排水路は暗渠化されていると11/7の議事要旨に記載があります。)

(11/25 面談記録 より)
そして、それらからもサンプリングを行って調査をして規制庁には報告していたのです。おそらくこの情報は詳細な情報としては記者会見には出てきていなかったのではないかと思います(報道配付資料にはなかったと思うので)。
これだけの面談記録があるということは、A排水路で告示濃度を超える放射性物質が検出されたため、その原因調査や、他の排水路でもチェックするように指示があったということです。実際にはさらに構外の小川についてもサンプリングを行っています。

(11/25 面談記録 より)
このような情報は、もっと記者会見でもしっかりと開示すべきものと思います。
取り急ぎ情報共有としてお伝えします。
しかし、読売の「9日わかった」というのはどういう意味なんでしょうね。読売新聞が9日把握したということでしょうか?(追記:きっと、9日にこの一連の面談記録が規制庁HPで公開されたということなのですね。)
- 関連記事
-
- 福島原発 汚染水関係データ 12/16 (護岸地下水の深さを変えたH-3のデータ) (2013/12/16)
- 福島第一原発にはA排水路以外にもK排水路、物揚場排水路もあった! (2013/12/10)
- 福島原発 汚染水関係データ 12/6 (建屋周辺地下水) (2013/12/09)


↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。