マルハニチロの冷凍食品から農薬マラチオン検出 何が起こっている?
年末になってニュースになり、毎日情報が変わってくるマルハニチロの冷凍食品から農薬マラチオンが検出された問題、これまでわかっている情報を簡単にまとめます。
今回は原発関係の話ではありません。
(1/2に一部情報を追加しました。)
1. 経緯
2013年12月29日にマルハニチロホールディングスから発表された冷凍食品からの農薬検出と商品の自主回収の話ですが、状況が判明するにつれて、工場では混入していないということで何者かが混入させた事件である可能性も出てきていますが、まだはっきりしたことはわかっていません。
一方で、マルハニチロホールディングスの当初の毒性に関する発表が過小評価するような発表方法だったと言うことで修正が入るなど、情報が若干混乱しています。明日は正月ということもあり、明日以降は情報はしばらく出てこない可能性があるので、この段階で一度簡単にまとめておきます。
12月31日夜現在で、マルハニチロホールディングスのHPには、今回の問題に関する広報がいろいろと載っており、それを追っていけば大体の事実関係はわかります。
マルハニチロホールディングスの子会社である株式会社アクリフーズの群馬工場で生産された冷凍食品(ミックスピザ)に石油・機械油のような臭いがするということで初めてクレームがきたのが11月13日です。
その後も同様の異臭の申し出があり、12月3日までにピザ 6 件、フライ類 3 件、合計 9 件となりました。賞味期限は発生地域に統一性はありませんでした。
12月4日に外部検査機関に臭気分析定性検査を依頼。サンプルは(1)ミックスピザ(2014.10.28/B1)、(2)チキンナゲット(2014.10.4/A2)でした。
12月13日に結果が出ました。(1)(2)の両サンプルとも、「酢酸エチル、エチルベンゼン、キシレン、他 3物質」が検出されました。
12月16日~17日に(1)のサンプルを用いて検出物質の定量分析を依頼。また、塗料などの付着可能性が考えられた為、工場内での付着可能性調査を実施したということです。
12月17日に、農薬付着の可能性否定を目的として、(1)のサンプルで追加の残留農薬検査(150 項目)の分析を依頼しました。
12月25日に定量分析の結果から、酢酸エチル検出なし・エチルベンゼン(6ppm)、キシレン(3ppm)が検出されました。(これは、12月16日に依頼した検査の結果です。)
12月27日に(1)の残留農薬検査の結果から、「マラチオン(2,200ppm)」が検出されました。これは12月17日の分析依頼の結果です。この数値は、残留農薬ポジティブリスト制度の一律基準(0.01ppm)を上回る数値である事が確認されました。そのため、それまでに返却された商品11サンプルについて、すでに臭気分析を依頼していたのですが、こちらについても急遽残留農薬検査を依頼しました。
12月28日に11サンプルの追加残留農薬検査の結果が出ました。11 検体中、4 検体(ピザ 1 検体、フライ類2 検体、コロッケ1検体)よりマラチオンが検出されました。
(以上は12月29日の「株式会社アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」より)
この結果を受けて、マルハニチロホールディングスは、万全を期するため、群馬工場で生産している全商品を、賞味期限にかかわらず自主回収することにしました。
「自主回収のお知らせ」はこちら。
なお、31日未明の日経webによると、29日の記者会見の際には、
『マルハ側は農薬の検出を発表した12月29日の記者会見で、農薬の濃度が1万5千PPMと最高だった「とろ~りコーンクリームコロッケ」について「体重20キログラムの子供が60個食べないと(中毒症状は)発症しない」と説明。「実験で投与した動物の半数が死ぬ量」を基準とし、体重1キロ当たり1グラムで計算していた』そうです。この事が後で厚労省から指導が入る原因となります。
翌12月30日、館林保健福祉事務所による立入り調査がありました。その結果、
(1) 工場内で使用されている薬剤リストにはマラチオンは確認されず、苦情品の汚染が均一でないことから、通常の製造工程上で汚染された可能性は低いものと考えられた。
(2) 検出されたマラチオンは高濃度の汚染であり、原材料に由来するものとは考えられなかった。
(3) 以上のことから、当該製造施設における製造工程上で汚染された可能性は低い。
という判断がなされました。
以上の情報は12月30日の「株式会社アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について、 館林保健福祉事務所による立入り調査およびご指導を受けて」に記載してあります。
さらに12月31日になり、新たな情報が出てきました。31日午前1時30分、緊急の記者会見が行われました。前日の30日夕方に厚労省から指導が入ったそうです。
その時の発表内容は31日12時、「「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」第三報」としてHPに発表されています。
まず、追加のマラチオン検出情報です。
12月29日に追加残留農薬検査の結果連絡が出て、7検体中、4 検体(ピザ1検体、グラタン 1 検体、照り焼きソース 1 検体、スーパーコーンフライ 1 検体)より、マラチオンが検出されました。 これにより、合計9検体からマラチオンが検出されました。

(12月31日「「株式会社アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」第二報」より)
濃度にはかなりバラツキがありますが、最高で東京のコーンクリームコロッケから15,000ppm、つまり1.5%も検出されたということです。つまり、コロッケ100g中にマラチオンが1.5g入っていたということです。ちょっと信じられない数値ですね。
また同日、回収商品リスト94種(市販用49種、業務用45種)49種が発表されました。(12月31日「アクリフーズ 回収商品一覧表」参照のこと。)(赤字部分は1/2修正)
そして、厚労省の指導は下記のようなことでした。
(1) 流通への対応、自主回収製品リスト等につき情報提供すること、
(2) 農薬マラチオンが高濃度に含まれる商品を一定量摂取した場合、健康に影響を及ぼさないと推定される限度量、いわゆる「急性参照用量(ARfD)」を超えることが考えられ、摂取の程度によっては吐き気、腹痛等の症状を起こす可能性があること、
(3) マラチオン混入当該商品の許容摂取量を表すにはARfDの基準とすべきであること。
これはどういうことかというと、29日に発表した内容が、
「急性毒性は低く、経口投与によるげっ歯類でのLD50 は様々な報告があり、値も 1,000-10,000mg/kg 体重と幅が広い。」という記載だったのですが、これではかなり甘い基準になってしまうことを指摘されたということです。
LD50というのは、半分が死亡する濃度で、急性毒性を示す指標として使われています。しかし、厚労省の指摘を受けて急性参照用量(ARfD)で表すと、マラチオンの急性参照用量(ARfD)は「2mg(体重 1kg当たり)」 となります。体重20kgの子供の場合、2mg/kgですから、マラチオン40mgが急性参照用量(ARfD)になります。
最高濃度15,000ppmが検出されたコーンクリームコロッケの場合、約2.7gでマラチオン40mgが含まれることになります。コーンクリームコロッケ1個は22gですので、「一度に約 1/8 個のコーンクリームコロッケを食べると、 吐き気、腹痛等の症状を起こす可能性があります。」というように表現が変更になりました。
(1/2追記:厚労省の農薬マラチオンについて参照のこと)
(「「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」第三報 」より)
そして、改めて「お詫びとお知らせ」という広報を出しました。
2. 真相は?
はっきり言って、まだ真相がどういうことなのかわかりません。ただ、アクリフーズの群馬工場で何かのミスがあったということではないと思います。これは館林保健福祉事務所も認めていることです。とにかく検出されているマラチオンの濃度が非常に高いです。これは誰かが意図的に混入させた事件である可能性を示唆します。
だとすると、誰が、いつ、どこで、何のためにということが出てくるのですが、これらについては現段階では全くわかりません。
一方、別の視点で言うと、マルハニチロホールディングスの広報はどうだったのでしょうか?最初にクレームがきてから公表まで一月以上かかっていて遅い、という意見もあるようですが、工場で用いていない農薬の混入事件ということであれば、想定外のことで時間がかかったのは仕方ないかもしれないと思いました。また、毎日新聞の報道によれば、「群馬工場では今年9月に設備改修工事を実施したため、アクリ社は当初、ペンキ類が混入したとみていた。このため農薬検査が遅れ、最初の苦情から発表まで約1カ月半かかった」ということです。
私は個人的には、HPで公表された資料をみて、第一報で経緯がしっかりと記載してあることと、公表資料に「12月31日12時00分」といったように時刻まで記載してあることに好感を持ちました。しっかりと説明しようとする意図は感じられます。
厚労省に指摘された毒性指標の扱い方については、急性毒性で説明してしまったのはお粗末な気もしますが、おそらくそういう専門知識を持った人が社内にいなかったのではないでしょうか。ともかく、一度間違った説明をしてしまったのは事実なので、このあとの対応をいかにしっかりとできるかがマルハの評価を決めていくことになるような気がします。
現段階で気になるのは、もし外部の人間の意図的な混入の場合、本当にマルハニチロの群馬工場だけがターゲットなのか?という点です。他の会社の製品にも広がる可能性はないのか?そのあたりについても今後の情報を待たないといけないと思います。
以上の感想はあくまで12月31日時点での話ですので、今後新たな情報が出てきたら全く違う評価になる可能性があることを付け加えて、現段階での速報としたいと思います。
関連情報:
厚労省HP(12/30) 農薬(マラチオン)を検出した冷凍食品の自主回収について(第2報)
togetter 冷凍食品から殺虫剤(農薬)のマラチオン検出
foocom.net(12/30) マルハニチロの冷凍食品4種から高濃度の殺虫剤マラチオン検出
1/2追記:
群馬県のHP:【12月30日】株式会社アクリフーズ群馬工場に対する立入り調査の概要について(衛生食品課)
株式会社アクリフーズのHP: 「お詫びとお知らせ」(追記)
厚労省HP: 農薬マラチオンについて
消費者庁HP:公表資料(2013年12月)
消費者庁リコール情報サイト: (株)アクリフーズ 群馬工場が製造した冷凍食品全商品 - 返金/回収
1/1の新しいニュース:農薬混入の冷凍食品、包装は同じ区域…重点調査
加工は3系統の別々のラインだったのですが、包装は同じ区域で行われたということで、農薬混入の可能性は、包装段階にあった可能性が高くなってきました。
1/2の新しいニュース:鳥取県でもコロッケを食べた男性が嘔吐
1/2追記ここまで
今年のうちに、と思っていたのに新年になってしまいました。
あけましておめでとうございます。今年もこのブログをよろしくお願いいたします。
今日はこれで終わりにします。
2013年12月29日にマルハニチロホールディングスから発表された冷凍食品からの農薬検出と商品の自主回収の話ですが、状況が判明するにつれて、工場では混入していないということで何者かが混入させた事件である可能性も出てきていますが、まだはっきりしたことはわかっていません。
一方で、マルハニチロホールディングスの当初の毒性に関する発表が過小評価するような発表方法だったと言うことで修正が入るなど、情報が若干混乱しています。明日は正月ということもあり、明日以降は情報はしばらく出てこない可能性があるので、この段階で一度簡単にまとめておきます。
12月31日夜現在で、マルハニチロホールディングスのHPには、今回の問題に関する広報がいろいろと載っており、それを追っていけば大体の事実関係はわかります。
マルハニチロホールディングスの子会社である株式会社アクリフーズの群馬工場で生産された冷凍食品(ミックスピザ)に石油・機械油のような臭いがするということで初めてクレームがきたのが11月13日です。
その後も同様の異臭の申し出があり、12月3日までにピザ 6 件、フライ類 3 件、合計 9 件となりました。賞味期限は発生地域に統一性はありませんでした。
12月4日に外部検査機関に臭気分析定性検査を依頼。サンプルは(1)ミックスピザ(2014.10.28/B1)、(2)チキンナゲット(2014.10.4/A2)でした。
12月13日に結果が出ました。(1)(2)の両サンプルとも、「酢酸エチル、エチルベンゼン、キシレン、他 3物質」が検出されました。
12月16日~17日に(1)のサンプルを用いて検出物質の定量分析を依頼。また、塗料などの付着可能性が考えられた為、工場内での付着可能性調査を実施したということです。
12月17日に、農薬付着の可能性否定を目的として、(1)のサンプルで追加の残留農薬検査(150 項目)の分析を依頼しました。
12月25日に定量分析の結果から、酢酸エチル検出なし・エチルベンゼン(6ppm)、キシレン(3ppm)が検出されました。(これは、12月16日に依頼した検査の結果です。)
12月27日に(1)の残留農薬検査の結果から、「マラチオン(2,200ppm)」が検出されました。これは12月17日の分析依頼の結果です。この数値は、残留農薬ポジティブリスト制度の一律基準(0.01ppm)を上回る数値である事が確認されました。そのため、それまでに返却された商品11サンプルについて、すでに臭気分析を依頼していたのですが、こちらについても急遽残留農薬検査を依頼しました。
12月28日に11サンプルの追加残留農薬検査の結果が出ました。11 検体中、4 検体(ピザ 1 検体、フライ類2 検体、コロッケ1検体)よりマラチオンが検出されました。
(以上は12月29日の「株式会社アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」より)
この結果を受けて、マルハニチロホールディングスは、万全を期するため、群馬工場で生産している全商品を、賞味期限にかかわらず自主回収することにしました。
「自主回収のお知らせ」はこちら。
なお、31日未明の日経webによると、29日の記者会見の際には、
『マルハ側は農薬の検出を発表した12月29日の記者会見で、農薬の濃度が1万5千PPMと最高だった「とろ~りコーンクリームコロッケ」について「体重20キログラムの子供が60個食べないと(中毒症状は)発症しない」と説明。「実験で投与した動物の半数が死ぬ量」を基準とし、体重1キロ当たり1グラムで計算していた』そうです。この事が後で厚労省から指導が入る原因となります。
翌12月30日、館林保健福祉事務所による立入り調査がありました。その結果、
(1) 工場内で使用されている薬剤リストにはマラチオンは確認されず、苦情品の汚染が均一でないことから、通常の製造工程上で汚染された可能性は低いものと考えられた。
(2) 検出されたマラチオンは高濃度の汚染であり、原材料に由来するものとは考えられなかった。
(3) 以上のことから、当該製造施設における製造工程上で汚染された可能性は低い。
という判断がなされました。
以上の情報は12月30日の「株式会社アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について、 館林保健福祉事務所による立入り調査およびご指導を受けて」に記載してあります。
さらに12月31日になり、新たな情報が出てきました。31日午前1時30分、緊急の記者会見が行われました。前日の30日夕方に厚労省から指導が入ったそうです。
その時の発表内容は31日12時、「「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」第三報」としてHPに発表されています。
まず、追加のマラチオン検出情報です。
12月29日に追加残留農薬検査の結果連絡が出て、7検体中、4 検体(ピザ1検体、グラタン 1 検体、照り焼きソース 1 検体、スーパーコーンフライ 1 検体)より、マラチオンが検出されました。 これにより、合計9検体からマラチオンが検出されました。

(12月31日「「株式会社アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」第二報」より)
濃度にはかなりバラツキがありますが、最高で東京のコーンクリームコロッケから15,000ppm、つまり1.5%も検出されたということです。つまり、コロッケ100g中にマラチオンが1.5g入っていたということです。ちょっと信じられない数値ですね。
また同日、回収商品リスト94種(市販用49種、業務用45種)
そして、厚労省の指導は下記のようなことでした。
(1) 流通への対応、自主回収製品リスト等につき情報提供すること、
(2) 農薬マラチオンが高濃度に含まれる商品を一定量摂取した場合、健康に影響を及ぼさないと推定される限度量、いわゆる「急性参照用量(ARfD)」を超えることが考えられ、摂取の程度によっては吐き気、腹痛等の症状を起こす可能性があること、
(3) マラチオン混入当該商品の許容摂取量を表すにはARfDの基準とすべきであること。
これはどういうことかというと、29日に発表した内容が、
「急性毒性は低く、経口投与によるげっ歯類でのLD50 は様々な報告があり、値も 1,000-10,000mg/kg 体重と幅が広い。」という記載だったのですが、これではかなり甘い基準になってしまうことを指摘されたということです。
LD50というのは、半分が死亡する濃度で、急性毒性を示す指標として使われています。しかし、厚労省の指摘を受けて急性参照用量(ARfD)で表すと、マラチオンの急性参照用量(ARfD)は「2mg(体重 1kg当たり)」 となります。体重20kgの子供の場合、2mg/kgですから、マラチオン40mgが急性参照用量(ARfD)になります。
最高濃度15,000ppmが検出されたコーンクリームコロッケの場合、約2.7gでマラチオン40mgが含まれることになります。コーンクリームコロッケ1個は22gですので、「一度に約 1/8 個のコーンクリームコロッケを食べると、 吐き気、腹痛等の症状を起こす可能性があります。」というように表現が変更になりました。
(1/2追記:厚労省の農薬マラチオンについて参照のこと)
(「「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」第三報 」より)
そして、改めて「お詫びとお知らせ」という広報を出しました。
2. 真相は?
はっきり言って、まだ真相がどういうことなのかわかりません。ただ、アクリフーズの群馬工場で何かのミスがあったということではないと思います。これは館林保健福祉事務所も認めていることです。とにかく検出されているマラチオンの濃度が非常に高いです。これは誰かが意図的に混入させた事件である可能性を示唆します。
だとすると、誰が、いつ、どこで、何のためにということが出てくるのですが、これらについては現段階では全くわかりません。
一方、別の視点で言うと、マルハニチロホールディングスの広報はどうだったのでしょうか?最初にクレームがきてから公表まで一月以上かかっていて遅い、という意見もあるようですが、工場で用いていない農薬の混入事件ということであれば、想定外のことで時間がかかったのは仕方ないかもしれないと思いました。また、毎日新聞の報道によれば、「群馬工場では今年9月に設備改修工事を実施したため、アクリ社は当初、ペンキ類が混入したとみていた。このため農薬検査が遅れ、最初の苦情から発表まで約1カ月半かかった」ということです。
私は個人的には、HPで公表された資料をみて、第一報で経緯がしっかりと記載してあることと、公表資料に「12月31日12時00分」といったように時刻まで記載してあることに好感を持ちました。しっかりと説明しようとする意図は感じられます。
厚労省に指摘された毒性指標の扱い方については、急性毒性で説明してしまったのはお粗末な気もしますが、おそらくそういう専門知識を持った人が社内にいなかったのではないでしょうか。ともかく、一度間違った説明をしてしまったのは事実なので、このあとの対応をいかにしっかりとできるかがマルハの評価を決めていくことになるような気がします。
現段階で気になるのは、もし外部の人間の意図的な混入の場合、本当にマルハニチロの群馬工場だけがターゲットなのか?という点です。他の会社の製品にも広がる可能性はないのか?そのあたりについても今後の情報を待たないといけないと思います。
以上の感想はあくまで12月31日時点での話ですので、今後新たな情報が出てきたら全く違う評価になる可能性があることを付け加えて、現段階での速報としたいと思います。
関連情報:
厚労省HP(12/30) 農薬(マラチオン)を検出した冷凍食品の自主回収について(第2報)
togetter 冷凍食品から殺虫剤(農薬)のマラチオン検出
foocom.net(12/30) マルハニチロの冷凍食品4種から高濃度の殺虫剤マラチオン検出
1/2追記:
群馬県のHP:【12月30日】株式会社アクリフーズ群馬工場に対する立入り調査の概要について(衛生食品課)
株式会社アクリフーズのHP: 「お詫びとお知らせ」(追記)
厚労省HP: 農薬マラチオンについて
消費者庁HP:公表資料(2013年12月)
消費者庁リコール情報サイト: (株)アクリフーズ 群馬工場が製造した冷凍食品全商品 - 返金/回収
1/1の新しいニュース:農薬混入の冷凍食品、包装は同じ区域…重点調査
加工は3系統の別々のラインだったのですが、包装は同じ区域で行われたということで、農薬混入の可能性は、包装段階にあった可能性が高くなってきました。
1/2の新しいニュース:鳥取県でもコロッケを食べた男性が嘔吐
1/2追記ここまで
今年のうちに、と思っていたのに新年になってしまいました。
あけましておめでとうございます。今年もこのブログをよろしくお願いいたします。
今日はこれで終わりにします。
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