マルハニチロの冷凍食品から農薬マラチオン検出 第4報(1/12)
大晦日に書いた「マルハニチロの冷凍食品から農薬マラチオン検出 何が起こっている?」と1/4の「マルハニチロの冷凍食品から農薬マラチオン検出 第2報」、1/7の「マルハニチロの冷凍食品から農薬マラチオン検出 第3報」の続きです。
このニュース、いつまでフォローすべきか悩みどころですが、早く解決して欲しいですね。
前回の「マルハニチロの冷凍食品から農薬マラチオン検出 第3報」では、マルハニチロホールディングスのHPにある第9報まで(追記で第10報まで)お伝えしました。今回はその後の話です。
現況をまずまとめます。
産経新聞(1/10)によると、「複数の従業員の靴からマラチオン検出」されたということです。すでにお伝えしているように、群馬工場の中で用いている試薬にはマラチオンは含まれていないことが確認されています。そして、工場の管理として、従業員が外部から何かを持ち込めないように、作業服にはポケットはない(縫い合わされていた)そうです。そのために従業員が農薬を持ち込むことは難しいということです。
今回従業員の靴からマラチオンが検出されたということですが、報道では「従業員は作業の際、私物の靴ではなく専用の靴に履き替えていたといい、県警は、何者かが外部から工場内に持ち込んだマラチオンを食品に混入させた際に付着した可能性があるとみて、慎重に経緯を調べている。」とあり、検出された作業員の工場内での動線を確認することで一つの手がかりが得られる可能性が出てきました。それ以外には進展はないようです。
一方、健康被害についてですが、厚労省のHPに毎日報告されるようになっていることを見つけました。
1/7 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について
1月7日17時現在までの件数(累計)相談件数440件
1/8 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について(第2報)
1月8日17時現在までの件数(累計)相談件数842件
1/9 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について(第3報)
1月9日17時現在までの件数(累計)相談件数1343件
1/10 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について(第4報)
1月10日17時現在までの件数(累計)相談件数1804件
1/11 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について(第5報)
1月11日17時現在までの件数(累計)相談件数2040件

全都道府県で合わせて2000名を超える人の健康被害があったということです。
マルハニチロホールディングスでは、毎日のように商品の回収状況について報じています。公表の遅れが回収率の遅れにつながったという批判があるため、1/8からは回収率を上げるためにHPのトップ画面も「アクリフーズ群馬工場商品回収ご協力のお願い」に変わっています。
「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」 第十一報(1/10 17時30分)
「なお、本日午後、アクリフーズ群馬工場長より、群馬県警大泉署に対して、農薬混入により業務を妨害された旨の被害届けを提出いたしました。」と、警察に被害届を出したことを明らかにしました。
「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」 第十二報(1/10 18時00分)
「【業務用商品】45品のうち、一部業務用店舗にて一般消費者の方がご購入可能な以下の17品につきまして、商品パッケージ画像を追記させていただきます。」
「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」 ご参考 第十三報(1/10 20時00分)
回収率が悪いということに対して、現在の回収率は43.2%であるが、取引先様倉庫保管分(順次弊社営業倉庫に回収されるもの)があるため、それを合わせると71.0%になるという資料です。
「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」 第十四報(1/11 17時30分)

やっと11日で回収率が50%を超えました。
一方、気になる話も出てきています。産経新聞によると、「アクリ、検出精度百分の一に下げ対応「時間かかる」 未検出商品にも農薬の可能性」という報道がありました。
これは、残留農薬ポジティブリスト制度に定められている0.01ppmを検出できるように検査すると時間がかかること(当初は確か1週間くらいかかっていました)と、12月中旬の検査で2200ppmという高い値が検出されたことから、検査時間の短縮のため、検出限界値を1ppmにあげたということです。
「同社によると、まず1商品の検査を昨年12月中旬、正規の基準値で外部業者に依頼したが、同27日になって2200ppmのマラチオンを検出。このため、検査時間の短縮を業者に要請したところ「(検出の下限が)1ppmなら可能」と言われ、検査方式を変更するよう指示したという。農薬の混入を発表した昨年12月29日以降に同社に返却された商品については県警などに提出しており、同社では検査していない。」(産経より)
そのため、「これまで未検出や調査中となっていた残りの11商品についても基準値を超える微量なマラチオンが付着していた可能性」があるということです。昨年12/29以降に返却されたサンプルは警察に提出しているため、同社では検査していないということです。
この事件、早く解決してくれることを願います。
現況をまずまとめます。
産経新聞(1/10)によると、「複数の従業員の靴からマラチオン検出」されたということです。すでにお伝えしているように、群馬工場の中で用いている試薬にはマラチオンは含まれていないことが確認されています。そして、工場の管理として、従業員が外部から何かを持ち込めないように、作業服にはポケットはない(縫い合わされていた)そうです。そのために従業員が農薬を持ち込むことは難しいということです。
今回従業員の靴からマラチオンが検出されたということですが、報道では「従業員は作業の際、私物の靴ではなく専用の靴に履き替えていたといい、県警は、何者かが外部から工場内に持ち込んだマラチオンを食品に混入させた際に付着した可能性があるとみて、慎重に経緯を調べている。」とあり、検出された作業員の工場内での動線を確認することで一つの手がかりが得られる可能性が出てきました。それ以外には進展はないようです。
一方、健康被害についてですが、厚労省のHPに毎日報告されるようになっていることを見つけました。
1/7 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について
1月7日17時現在までの件数(累計)相談件数440件
1/8 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について(第2報)
1月8日17時現在までの件数(累計)相談件数842件
1/9 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について(第3報)
1月9日17時現在までの件数(累計)相談件数1343件
1/10 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について(第4報)
1月10日17時現在までの件数(累計)相談件数1804件
1/11 農薬(マラチオン)が検出された冷凍食品に関連する健康被害が疑われる事例について(第5報)
1月11日17時現在までの件数(累計)相談件数2040件

全都道府県で合わせて2000名を超える人の健康被害があったということです。
マルハニチロホールディングスでは、毎日のように商品の回収状況について報じています。公表の遅れが回収率の遅れにつながったという批判があるため、1/8からは回収率を上げるためにHPのトップ画面も「アクリフーズ群馬工場商品回収ご協力のお願い」に変わっています。
「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」 第十一報(1/10 17時30分)
「なお、本日午後、アクリフーズ群馬工場長より、群馬県警大泉署に対して、農薬混入により業務を妨害された旨の被害届けを提出いたしました。」と、警察に被害届を出したことを明らかにしました。
「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」 第十二報(1/10 18時00分)
「【業務用商品】45品のうち、一部業務用店舗にて一般消費者の方がご購入可能な以下の17品につきまして、商品パッケージ画像を追記させていただきます。」
「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」 ご参考 第十三報(1/10 20時00分)
回収率が悪いということに対して、現在の回収率は43.2%であるが、取引先様倉庫保管分(順次弊社営業倉庫に回収されるもの)があるため、それを合わせると71.0%になるという資料です。
「アクリフーズ群馬工場生産品における農薬検出について」 第十四報(1/11 17時30分)

やっと11日で回収率が50%を超えました。
一方、気になる話も出てきています。産経新聞によると、「アクリ、検出精度百分の一に下げ対応「時間かかる」 未検出商品にも農薬の可能性」という報道がありました。
これは、残留農薬ポジティブリスト制度に定められている0.01ppmを検出できるように検査すると時間がかかること(当初は確か1週間くらいかかっていました)と、12月中旬の検査で2200ppmという高い値が検出されたことから、検査時間の短縮のため、検出限界値を1ppmにあげたということです。
「同社によると、まず1商品の検査を昨年12月中旬、正規の基準値で外部業者に依頼したが、同27日になって2200ppmのマラチオンを検出。このため、検査時間の短縮を業者に要請したところ「(検出の下限が)1ppmなら可能」と言われ、検査方式を変更するよう指示したという。農薬の混入を発表した昨年12月29日以降に同社に返却された商品については県警などに提出しており、同社では検査していない。」(産経より)
そのため、「これまで未検出や調査中となっていた残りの11商品についても基準値を超える微量なマラチオンが付着していた可能性」があるということです。昨年12/29以降に返却されたサンプルは警察に提出しているため、同社では検査していないということです。
この事件、早く解決してくれることを願います。
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