26年度の福島県のお米の作付計画について
3/9に「農水省の発表した26年産米の作付制限等の対象地域」を書きましたが、その後で福島県の26年産米の作付について福島県HPに情報が出ていますので、それを簡単にまとめておきます。
すでにご紹介したように、3月7日に農林水産省から「避難指示区域等における26年産米の作付に係る取組について(26年産米の作付制限等の対象地域)」として、避難指示区域等における26年産米の「作付制限」、「農地保全・試験栽培」、「作付再開準備」及び「全量生産出荷管理」の対象地域等が公表されました。
これを受けて、福島県では、3月17日に「平成26年産米に関する福島県管理計画」を作成しました。昨年度も同様の計画を策定していますが(※リンクを貼ろうと思いましたが、4/6現在は福島県HPのリニューアルに伴い25年度版の情報が消えてしまっています。間違って削除されてしまったようです)、事前にこのような管理計画を提出し、その計画に従って水田管理台帳を作り、作付から収穫後の生産量管理、全量全袋検査を行うことを明記したものです。この管理計画に従って26年産の米を作ることになっているという条件で福島県産の米を出荷できることになっています。
というのも、この福島県の管理計画を受けて、国が3月20日に「原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について」という通達を出しているのです。これは読んでもわかりにくにのですが、簡単に言うと、福島県が提出した管理計画に基づかない米については出荷制限がかかっている、言い換えると福島県の管理計画に従って生産した米については出荷制限がされないという事を理解していただければ良いと思います。
それでは、水田畑作課の「26年産米の作付けに関する情報」というページに載っている福島県の管理計画の対象地域を示します。

たぶん、福島県民以外はこの地域名を見てもあまりわからないでしょうから、すでに3月7日に発表されている地図を貼り付けておきます。これと並べてみるとわかりやすいと思います。

対象となる市町村では、試験ほ場台帳及び水田管理台帳の整備を整備し、その生産台帳を福島県HPで公表しています。


これをみればわかるように、26年度は農地保全・試験栽培区域はわずか2戸、作付再開準備区域(実証栽培)を行う対象農家は30戸、全量生産出荷管理区域の対象農家は56戸だけです。
昨年(平成25年)は、約1095万検体(4月6日現在)を検査し、28検体が基準値超えでした。そのうち27検体は25年度に作付を開始した南相馬市旧太田村で、それ以外の基準値超えは福島市旧福島市で1検体だけでした。この詳細な情報は「25年度版:「ふくしまの恵み安全対策協議会」HPで公開されている最新情報」にまとめてありますので興味のある方はぜひご覧下さい。
カリウム施肥などにより大幅に基準値超えを減らすことができたため、平成26年度は全量生産出荷管理区域を減らすことができました。さらに、収穫後に汚染される事を防ぐため、「米の放射性物質の交差汚染防止」についてもルールを定めて「とも洗い」を行うことにしています。
収穫後は、これまでと同様に全量全袋検査を行うことになっています。
これらの施策によって、今年度はどれだけ基準値超えの米を減らすことができるのか、楽しみです。おそらく今年から作付を開始した地域で基準値超えの米が出る可能性はありますが、それ以外はほぼ基準値超えはゼロになると予想されます。
このブログでは、今年度も可能な限り福島県のお米の放射能については情報をフォローしていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
これを受けて、福島県では、3月17日に「平成26年産米に関する福島県管理計画」を作成しました。昨年度も同様の計画を策定していますが(※リンクを貼ろうと思いましたが、4/6現在は福島県HPのリニューアルに伴い25年度版の情報が消えてしまっています。間違って削除されてしまったようです)、事前にこのような管理計画を提出し、その計画に従って水田管理台帳を作り、作付から収穫後の生産量管理、全量全袋検査を行うことを明記したものです。この管理計画に従って26年産の米を作ることになっているという条件で福島県産の米を出荷できることになっています。
というのも、この福島県の管理計画を受けて、国が3月20日に「原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について」という通達を出しているのです。これは読んでもわかりにくにのですが、簡単に言うと、福島県が提出した管理計画に基づかない米については出荷制限がかかっている、言い換えると福島県の管理計画に従って生産した米については出荷制限がされないという事を理解していただければ良いと思います。
それでは、水田畑作課の「26年産米の作付けに関する情報」というページに載っている福島県の管理計画の対象地域を示します。

たぶん、福島県民以外はこの地域名を見てもあまりわからないでしょうから、すでに3月7日に発表されている地図を貼り付けておきます。これと並べてみるとわかりやすいと思います。

対象となる市町村では、試験ほ場台帳及び水田管理台帳の整備を整備し、その生産台帳を福島県HPで公表しています。


これをみればわかるように、26年度は農地保全・試験栽培区域はわずか2戸、作付再開準備区域(実証栽培)を行う対象農家は30戸、全量生産出荷管理区域の対象農家は56戸だけです。
昨年(平成25年)は、約1095万検体(4月6日現在)を検査し、28検体が基準値超えでした。そのうち27検体は25年度に作付を開始した南相馬市旧太田村で、それ以外の基準値超えは福島市旧福島市で1検体だけでした。この詳細な情報は「25年度版:「ふくしまの恵み安全対策協議会」HPで公開されている最新情報」にまとめてありますので興味のある方はぜひご覧下さい。
カリウム施肥などにより大幅に基準値超えを減らすことができたため、平成26年度は全量生産出荷管理区域を減らすことができました。さらに、収穫後に汚染される事を防ぐため、「米の放射性物質の交差汚染防止」についてもルールを定めて「とも洗い」を行うことにしています。
収穫後は、これまでと同様に全量全袋検査を行うことになっています。
これらの施策によって、今年度はどれだけ基準値超えの米を減らすことができるのか、楽しみです。おそらく今年から作付を開始した地域で基準値超えの米が出る可能性はありますが、それ以外はほぼ基準値超えはゼロになると予想されます。
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