スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

5/2 第21回監視評価検討会のトピックス紹介(凍土壁をめぐる議論)

 
前回(4/27)に「規制委の監視評価検討会(4/18)での規制委とエネ庁のバトルは必見!」で、凍土壁をめぐる原子力規制委員会の特定原子力施設監視評価検討会のやりとりについてご紹介しました。

その際に予告されていたように、5/2には前回の続きとして第21回検討会が行われました。少し時間が経ってしまいましたが、その時のトピックスを私なりの基準で選択してご紹介します。

なお、会議の内容全てを網羅的にご紹介しているわけではありませんのでその点はご了承ください。


1. 前回の検討会からの経緯

まず、時系列を追ってお話しすると、4/18に行われた第20回特定原子力施設監視評価検討会において、東電に対する質問を規制庁や専門家の委員の先生から翌週までに東京電力にまとめて出し、その回答を5/2の検討会でする事になっていました。

そこで、4/25に東京電力が規制庁と面談し、規制庁がとりまとめた「凍土方式遮水壁による汚染水対策に関する東京電力(株)への質問事項」(と「凍土式遮水壁による汚染水対策に関する 外部専門家から提出されたご意見」:ただしこちらは示されたかどうかは不明)が規制庁から東京電力に対して示されたようです。

ただ、規制庁のHPにある「面談資料(福島第一事故対策に関するもの)」では、4/25の面談時には規制庁がまとめた質問資料のみが公開されているため、4/25には外部専門家の委員の先生からの質問は提示されたのかどうかは不明です。(5/2の会議の中では東電に渡したと規制庁の人は断言していました。)

その解答が4/30の夕方には規制庁に提出されたようです。それが今回の資料1「「凍土方式遮水壁による汚染水対策に関する東京電力(株)への質問事項」へのご回答[東京電力]」になっているようです。

なぜこの話を細かく書くかというと、この点について5/2の検討会の最後の方で、東北大学の阿部先生が「私が出した質問が今回の回答の中に全く反映されていない!」と怒って、それは東電の問題なのか規制庁の問題なのか、という事を厳しく詰め寄った経緯があるからです。この事はあとで紹介します。


2.議論の内容の紹介

そして迎えた5/2の第21回検討会は、3時間半に及びましたが、更田委員が最初に「今日は、いくつか議題がありますが、ほとんどの時間を凍土方式遮水壁に関する議題に割いて、最後の30分くらいで他の議題については規制庁の方からまとめた形でお示ししたい」と宣言し、実際3時間20分ほどを凍土壁に関する議論に割いていました。

中でも、規制委員会としては下記の3点について注目して議論・確認したいという事が示されました。

1.凍土壁を作ることによって、現在の状態よりも悪くなることはないのか?例えば下部透水層(互層)の強度が変化しないのか?
2.もし途中で何か問題があるとわかった場合に、途中で何ができるのか?
3.凍土壁は本当に効果があるのか?

そしてそのあと、具体的に規制庁が4/25に投げかけた質問について、その回答が資料1に示されていますので、それを一つ一つ順番に議論していきました。といっても、実際には途中で時間が足りなくなって、最後の方は議論しきれませんでした。


(1) 凍土式陸側遮水壁を用いることの必要性、特にサブドレンに対する優位性


まずは凍土壁を用いることがなぜサブドレンよりもすぐれていると言えるのか?という質問に対する回答についてです。

0504-1
(5/2 第21回検討会資料1 1ページより)

上の表で、ケース1がベースケース(現在の条件)で、建屋流入量は約410トンです。それに対して、ケース5ではサブドレンだけを用いた場合、ケース6では凍土壁だけを用いた場合です。ケース5では建屋流入量が120トン(うち1-4号建屋が80トン)なのに対し、ケース6では約130トン(うち1-4号建屋が30トン)でほぼ同等であり、地下水汲み上げ量は凍土壁の方が大きく下げられるというのが東電の出した資料です。

しかし、このデータに関しては厳しい指摘が相次ぎました。

まず更田委員から、上の図(資料の1ページ)は、下の図(資料の3ページ)に示してある条件設定を受けた結果であるということでいいですね。という確認が入りました。東電の担当者(廃炉カンパニーの中村部長)がそうだと回答すると、この1ページの結果は、3ページの条件の違いを反映しただけであり、凍土壁とサブドレンの手法の違いを反映したものではない、と厳しい指摘が入りました。

0504-2
(5/2 第21回検討会資料1 3ページより)

ここでは細かいことは説明しませんが、3ページの解析条件において、ケース5のサブドレンの運用では建屋水位は1番(①)の条件になっており、ケース6の凍土壁の運用では建屋水位は2番(②)の条件になっているのです。

今回東電やエネ庁が示したいことは、サブドレンよりも凍土壁の方がすぐれているということですので、条件設定においては、いくつかあるパラメーターを同じにして、サブドレンか凍土壁か、というところだけを変えて比較しないといけなかったのです。ところが今回は、建屋水位が異なる条件での解析結果を並べて示してしまったため、これは全く意味がない、と厳しく指摘をされてしまいました。

実は、汚染水処理対策委員会ではもっと細かく条件を変えた解析を多数行っており、下の表(資料の4ページ)では、小さくて読みにくいですが、ケース5-2という解析では建屋水位も2番の条件で解析しており、それを示していればもう少しスムーズに議論ができたかと思われます。東電の中村部長も「5-2をお示しすればよかったですね。」といっていましたが、ある意味「あとの祭り」でした。

0504-3
(5/2 第21回検討会資料1 4ページより)

このあともこの解析結果に関して規制庁の山本審議官を始め、いろいろな人から細かい点での注文が相次ぎましたが、これは明らかに東京電力の説明の仕方がまずかったために引き起こされた反応であり、もっと質問の意図を汲んでそれに対しての説明をわかりやすくしていればこのような厳しい指摘を受けることは少なかったであろうと思いました。

このように、説明能力のなさ(定例記者会見の質疑などで見られる、意図的にわかりにくくしているように思える場合も含めて)というのが東京電力の一番の問題点なのですが、これについて問題意識を持っている人は東京電力の上層部にはいないのではないでしょうか。


結局、汚染水処理対策委員会で検討されたことは、ケース5-2のサブドレンだけの条件とケース6の陸側遮水壁だけの比較では、1-4号の建屋に流入する地下水量が、ケース5-2では90トン、ケース6では30トンと遮水壁の方が流入地下水量を減らせるということと、サブドレンを用いた場合は1010トンもの水を汲み上げないといけない(ケース6では140トンで済む)ため、その水の処理の問題もあり、総合的に考えると陸側遮水壁の方がすぐれているという考え方でした。

また、サブドレンは、震災前には建屋の下部まで水位を下げる能力があったのですが、地震や津波などで稼働できなくなり、周辺の線量の関係で復旧が困難なサブドレンがあるため、震災前と比べて排水能力が落ちてしまっており、新たにサブドレンを設置する計画になっています。

0504-4
(5/2 第21回検討会資料1 28ページより)

基本的に、汚染水処理対策委員会においては陸側遮水壁を設置すべき、という事が最初から結論として決まっていたわけで、それを裏付けるための資料を時間をかけて揃えていったというところがありました。そのため、本当に陸側遮水壁でいいのか、サブドレンだけでもいいのではないか?といった議論が真剣に行われたのかどうかは(会議自体が非公開でしたので)わかりません。そのため、安全性を重視する規制委員会で行うような議論はあまり行われておらず、懐疑的な質問に対する理論構築が甘かったために今回のように厳しく突っ込まれる事態となったのだと思います。

この話の続きは、今回はコアジサシさんのまとめがないのでこちらのtogetterのまとめ(http://togetter.com/li/662542)もしくは公式YouTubeをご覧下さい。


(2) 水位管理について

少し話は飛びますが、次に水位管理の話です。この凍土壁の運用にあたっては、地下水水位と建屋水位をコントロールし、建屋から汚染水を流出させないためには地下水水位を建屋水位よりも高く保たないといけません(下図参照)。その前提として、建屋の水位を厳密に測定できていることが必須になります。

0504-7
(5/2 第21回検討会資料1 51ページより)

そこで、その水位管理がしっかりできるのか?という質問に対しての回答が提示されましたが、ここでも厳しい質問が相次ぎました。

0504-5
0504-6
(5/2 第21回検討会資料1 19-20ページより)

更田委員より、号機や建屋によって水位が違うのはある意味当然なので、多くの水位計で水位を測定するのはいいが、その補正(キャリブレーション)ができるのか?という質問がなされました。それに対し、東電の回答は水位計の計測精度は0.1%であるという回答で、8mの水位ならば8mmの精度がある水位計を使っているということでした。

いや、それは相対水位であり、水位の絶対値としてはどうなのか?という問いに対して東電からはまともな回答は得られず、次回までの宿題になりました。相対と絶対ということばの意味はこういうことです。例えば、2号機の原子炉建屋の水位がO.P.3000と計測され、2号機のタービン建屋の水位がO.P.2970と計測されたとき、本当に二つの建屋の水位が3cm違っているとしていいのか?原子炉建屋のこの水位計でO.P.3000と結果が出た場合には3cm補正(キャリブレーション)してO.P.2970とする必要があるのが正しいのかもしれません。

そのあたりをどうやって正しく測定できるのか?凍土壁ができてからは微妙な水位差のコントロールをしていくため、水位の校正が正しくできないと意味がないというのが規制委員会の問いかけでした。特に、昨年夏のH4エリアのタンクからの汚染水漏れでもおわかりのように、わずか5cm水位が減少したとしても、建屋の面積は非常に広いため、数百トンの誤差ができてしまいます。そこを心配している委員の方もいました。

次回、この件についてはおそらく東電から絶対値を揃えられるように補正しますという回答が出ると思いますが、規制委員会を納得させられる形の回答になるかがポイントだと思います。


(3) 凍土壁の完了要件について 

このあともいくつか議論がありましたがそれはとばして、最後に凍土壁の完了要件についても議論がありました。(ちなみに、3.運用の(1)~(7)については時間の関係で省略されました。)

0504-8
(5/2 第21回検討会資料1 65ページより)

まず更田委員から、凍土壁の完了要件は「建屋内止水処理の完了」と書かれてしまうと、建屋内の汚染水を完全にドライアップできるまで凍土壁を実施しないといけなくなり、止水処理の議論もしないといけなくなってしまう。ただ、現時点ではその議論を精度高くできるとは思えない。むしろ、地下水流入の抑制が目的と書いてもらった方がいいのではないか、という趣旨の発言がありました。

地下水流入の抑制のため、うまくいきそうに思える手段として凍土壁を用いて建屋内の止水ができるまで時間を稼ぐが、もし予想外の事態になったら撤退することもある、というぐらいのスタンスで考えて欲しいという意味あいです。

東電の資料は、絶対に凍土壁が計画通りにうまくいき、全て順調にいって止水処理が終わったら凍土壁は完了です、という書き方になっています。一方で、「重層的対策」としてフェーシングやサブドレンや地下水バイパスも行っていく、としています。

昨年の汚染水処理対策委員会の議論では、凍土壁がうまくいかない可能性もあるので重層的対策を加えます、という趣旨でロジックを組み立てていましたが、あくまで凍土壁はなんとしてもやる、というのが大前提でした。しかし、規制委員会の議論においては、更田委員以外にも有識者の先生からも同様の疑問が投げかけられました。本当に凍土壁を実施する必要があるの?やってみてうまくいかなかったらすぐに撤退するということでいいよね?だから完了要件をはっきりと示してね、という投げかけをしているのです。

このあたりは陸側遮水壁を実施することを大前提として議論を組み立ててきたエネ庁や東電と、何が起こるかわからない(実際に東電のやってきた汚染水対策はほとんど全て想定外のトラブルに見舞われています)のだから、もし凍土壁がダメだとわかった場合に撤退して別の手段で補う事を事前に検討しておくべき、という規制委員会とではスタンスが違う事が浮き彫りになってきています。

そもそも陸側遮水壁というのは、東電はお金がかかるからやりたくないと言っていたのです。それでは地下水流入を抑えられないだろう、ということで汚染水処理対策委員会から陸側遮水壁が提示され、東電としても技術的なチャレンジとして国の研究開発として国費で出してもらえるならばやります、ということで技術的に確立している粘土壁ではなく、技術的に未知数である凍土壁を選択することになったのです。

私は、技術的に確立していない凍土壁を技術開発しながら実施していく、というスタンスならば、技術開発は失敗することも当然あるので(ロケット打ち上げに失敗したら100億円のオーダーでの損失)、失敗したらすぐにやめて別のプランに切り替えればいいと思います。

日本の国家プロジェクトの悪いところは、これだけお金を投入したのだから、などと理屈をつけて、なかなかやめられないところです。凍土壁を実施してみてもおかしな事があればすぐにやめて別の手段で対応を考える、という、企業であれば当然の判断ができないため、ダムにしても年月が経って必要性がなくなっても事業を続けたりします。これは、税金で実施しているため、採算を考える必要がないからでしょう。

今回の検討会での議論のように、もし凍土壁がうまくいかなかったらどうするか、始めてしまって後戻りのできない大きな悪影響を与える(例えばタービン建屋建屋が傾き出すとか)ことがないか、という事をしっかりと議論して、早めに結論を出してまずは実施してみることが重要だと思います。

この検討会でのALPSのホット試験をめぐる議論は、2012年の秋から半年近く行われました。ALPSの試験運用が東電の想定から半年以上遅れた結果、汚染水処理の計画が大きく狂い、タンク容量が逼迫し、地下貯水槽に汚染水をいれないといけなくなった(そしてそれが一部漏れ出した)というようなこともありました。検討会で一番議論されたのはHICの安全性ですが、それ以外のところでトラブルが相次ぎ、現行ALPSは本格運用の見通しが立っていません。
(ALPSの稼働をめぐる議論については、2013年1月に書いた「放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非(1)」「放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非(2)」をご覧下さい。)

本来ならば、検討会でALPSのこれまで多くのトラブルが起きたところをチェックしてくれていたならばよかったのですが、(HICも重要だと思いますが)ALPSの場合は余計なところに時間をかけすぎたと思います。今回の凍土壁も、悪影響を及ぼさないという判断さえできてしまえば、始めてしまったら何があっても最後までやるという事にはさせない、という条件をつけて、マイルストーンを明確に設置した上で、さっさと実施するように判断を下してくれたらいいのに、と思いました。


(4) 阿部教授の指摘

最初にも言及しましたが、参考2として配布された「凍土式遮水壁による汚染水対策に関する 外部専門家から提出されたご意見」で東北大学の阿部教授が指摘した質問に対して今回東電からはほとんど回答がありませんでした。

これは、有識者の先生たちからの質問を規制庁に集約し、規制庁としては全てを網羅したつもりで東電に「凍土方式遮水壁による汚染水対策に関する東京電力(株)への質問事項」として渡したという経緯がありました。しかし、その段階で阿部先生の質問がほとんど抜け落ちていたということで、阿部先生が規制庁が問題なのか、東電が問題なのかどちらなのかハッキリさせて欲しいという感じで詰め寄る場面がありました(規制庁の公式YouTubeの3:07:30あたりからの議論です)。

結局、この問題は規制庁側が阿部先生の質問を規制庁のまとめた質問からはカットしてしまって東電に投げかけなかったために今回回答がなかったので、阿部先生が怒ったのでした。そのため、阿部先生の怒りは収まらず、返す刀でもう一つの疑問を東電にぶつけました(規制庁の公式YouTubeの3:13:00~3:17:00あたりの議論です)。この4分ぐらいの議論はぜひ見ていただきたいと思います。

まず、フェーシングと陸側遮水壁の効果は同じであり、陸側遮水壁を設置するという判断になったという根拠が不明である。4ページと5ページの資料では凍土壁を進めていこうというロジックを示すものにはなっていない、論理が破綻している、とバッサリと切られました。

東電はフェーシングは効果が出るのに数年オーダーなので凍土壁の方が早く効果が出るという回答をしましたが、阿部先生はすかさず「凍土壁の工程表は7年間程度のマイルストーンをおいて止水作業に入るとなっているので、年単位のフェーシングでも数年後には十分に同等以上の効果が出せるはず、という議論が出てこないとおかしい!」と反論します。

それに対して東電は、フェーシングも追加で行うことになったという説明をしました。しかしそのために、阿部先生から「当面は早く効果が期待できる凍土遮水壁を進めていき、フェーシングやサブドレンを追加で行って、フェーシングの効果が出てくるときには凍土遮水壁は撤退するという事もありうるわけですね」とたたみこまれて、その通りであると回答せざるを得なくなりました。

もちろん、東電やエネ庁はここでそのような話をしたからといって数年後に遮水壁をやめるとは現時点で考えていないと思います。ただ、何年か経ったところで一度見直して、場合によっては遮水壁の運用をやめる可能性もあるということが議論に上ったことは意味があったと私は思いました。


以上、3時間以上に及ぶ長い議論からトピックス的な話を駆け足でご紹介しました。これ以上の詳細について知りたい方は、先ほどもご紹介したtogetterのまとめ(http://togetter.com/li/662542)もしくは公式YouTubeをご覧下さい。(今回、コアジサシさんのまとめが見当たりませんでした。)

この検討会については、今後も注目してフォローしていきたいと思います。

 
関連記事
にほんブログ村 科学ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。

コメント

Re:Re: Re:Re: 底抜け欠陥ダムの悲劇

ああ、それでですかね。私もFSの検証項目に「底部難透水層からの湧水量」が入っているのに、結果報告が見つからないなあと思っていました。これは、鹿島も提案当初から気にしていた事項の筈で、建屋からの漏洩を下から押さえる効果の検証です。互層以下が枯れると、圧力も弱まる筈で、規制庁が気にしている地盤沈下の次くらいには重要度が高いのでは?と思ってました。

早くして欲しいですね。

Re: Re:Re: 底抜け欠陥ダムの悲劇

よっちゃんさん

補足の説明ありがとうございました。

> 確かに、凍土壁のメカニカルな観点では、当初から深度30mの性能を説明していましたね。で、根入れ深度について実際に方針が決まったのは、11月頃だったようです。汚染水処理対策委員会(第12回)に、そのあたりの経緯が書かれていました。
> http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/140428/140428_01d.pdf
>
>
> 事業管理側の陸側遮水壁タスクフォースと、地下水・雨水等の挙動等の把握・可視化サブグループが11/20,26に会合して(エイヤっと?)基本設計を決めたというプロセスだったのではないでしょうか。

議事概要まで深く読んでいなかったので、説明していただいて助かりました。確かに11月頃に決めたようですね。

また、教えていただいたリンクで新たな事実も判明しました。

前回の監視・評価検討会でエネ庁の新川室長が陸側遮水壁タスクフォースは9回行ったとはっきり言っていたのですね。だけど経産省のHPには7回までしかない。言い間違いかな?と思っていたのです。

http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku.html

でも、今回の汚染水処理対策委員会での資料を見ると、明らかに第8回が3/18で第9回が4/16とはっきり記載がありますね。なぜ第8回と第9回はHPに載らないのか?トリチウム水タスクフォースは4/24分まで載せているのに、単に事務局の怠慢でしょうかね。

でも、早く規制委員会での凍土壁の議論を進めたいならば、情報公開をするのが常識と思うのですが、なぜ第8回と第9回のタスクフォースの資料をHPに載せないのでしょうね。

Re:Re: 底抜け欠陥ダムの悲劇

>昨年8/20の第3回陸側遮水壁タスクフォースではすでに互層の下まで入れるようになっていたような気がしますが。

言葉足らずで申し訳ない。ちょっとはしょってコメントしてました。

確かに、凍土壁のメカニカルな観点では、当初から深度30mの性能を説明していましたね。で、根入れ深度について実際に方針が決まったのは、11月頃だったようです。汚染水処理対策委員会(第12回)に、そのあたりの経緯が書かれていました。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/140428/140428_01d.pdf

■陸側遮水壁タスクフォースにおける検討状況について(p.3)
>このうち、凍土壁の設置深度については、建屋への流入量を支配する周辺地
下水位分布を考慮する必要があり、「地下水・雨水等の挙動等の把握・可視化
サブグループ」のメンバーからも意見を仰ぐべきとの指摘があり、11月20
日、11月26日の2回にわたり、同サブグループで議論を行った。その結果、
より高い地下水流入抑制効果が得られる、第3帯水層(細粒・粗粒砂岩層)下
位の泥岩層まで凍土壁を設置すべきとの見解であった。これらサブグループで
の見解を受け12月3日、12月20日に開催した陸側遮水壁タスクフォース
(第6回)において継続して議論を重ねた結果、凍土壁の設置深度については、
第3帯水層(細粒・粗粒砂岩層)下位の泥岩層まで設置することで了承された。

その前の11/15に第4回陸側遮水壁タスクフォース議事概要でも根入れ深度に関しての議論が行われています。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/131115/131115_02g.pdf

おそらく、地下水・雨水等の挙動等の把握・可視化サブグループの方は、汚染水の流出リスクの観点から、少なくとも海側遮水壁は、互層までが適切とだけ結論していて(p.16)
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/131203/131203_01f.pdf
>安全サイドで考えると海側遮水壁については、互層部(Ⅲ層)まで遮水することが適切と考えられる。

事業管理側の陸側遮水壁タスクフォースと、地下水・雨水等の挙動等の把握・可視化サブグループが11/20,26に会合して(エイヤっと?)基本設計を決めたというプロセスだったのではないでしょうか。

Re: 底抜け欠陥ダムの悲劇

よっちゃんさん

コメントありがとうございます。お返事が遅くなってしまいました。


> ■フェーシングとの違いは互層以下の透水層をCUTするかしないか
>
> 昨年からエネ庁の資料を追っていますと、当初、陸側凍土の根入れの深さは互層まで入れる予定ではありませんでしたが、ここ最近方針が変わり、陸側海側両方とも、互層の下の2つの透水層まで根入れすることになったようですね。

昨年8/20の第3回陸側遮水壁タスクフォースではすでに互層の下まで入れるようになっていたような気がしますが。

http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/130820/130820_01c.pdf

でも、よっちゃんさんの懸念されていることは確かに年月が経ったときに問題になりそうですよね。


> ■建屋流入量410tの内訳
>
> よくわからないのは、既に既成事実化してしまった約400tの地下水の内訳です。

いずれにしても、規制庁の方が言われたように、このエリアは本来漏れや流入のないタンクなどにリプレースするべきで、約400tの中に入れるべきではないと思います。(つまり悪さをするとされる地下水は320tに訂正すべき)

5/2の東電の説明でも、現状の400トンという数字を出すためには1-4号だけの320トンでは合わないのでHTIなどの数値を合わせて加えた、と言っていましたね。なので、400トンという数字を出さないと、400トンではなかったのか?というツッコミが入る事を恐れたのだと思います。ですが、本来はよっちゃんさんの言うように320トンとした方が話はスッキリするような気がします。

底抜け欠陥ダムの悲劇

>ダムにしても年月が経って必要性がなくなっても事業を続けたりします。
ほんと金食い虫の「底抜け欠陥ダム」みたいになるかもですね。しかもコレは底にコンクリ打ってませんし。

■フェーシングとの違いは互層以下の透水層をCUTするかしないか

昨年からエネ庁の資料を追っていますと、当初、陸側凍土の根入れの深さは互層まで入れる予定ではありませんでしたが、ここ最近方針が変わり、陸側海側両方とも、互層の下の2つの透水層まで根入れすることになったようですね。

東電の記者会見の発表では、海側凍土の根入れの深さを確認する為に急遽、1,2号機海側のディープウェルを掘削しはじめました。必要もないのに互層以下の透水層を傷つけてしまうのが怖いんですね。凍土壁は数十本ボーリングする訳ですから、例え当初問題がなくても、経年劣化により、山側のパイプの隙間から被圧地下水が噴出したり、海側の凍結不足により、逆に透水層へ汚染が拡大する危険性があると思います。この時どうリカバリーするかが問題ではないでしょうか?

■建屋流入量410tの内訳

よくわからないのは、既に既成事実化してしまった約400tの地下水の内訳です。
報道では、連日のように「地下水バイパスで最大100t減らせる」とか「HTI建屋の止水で100t減らせる」などの過大と思われる戦果報告がされています。

●高温焼却炉設備建屋における止水対策の実施状況(4/11)
https://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi_wg/data/0013_03.pdf
根拠として東電は、止水対策中の今年3月11日のHTI流入量16t/日を示していますが、この時期はドカ雪で地下水量は減っていたかと思われます。

また、HTIだけで100t減るのであれば、今回の検討会で東電が示した、プロセス主建屋、HTI建屋の流入量90tと数が合いません。つまり400tという数字は【その時々の会議やニュースの都合に合わせて変動している】ように私には思われます。

いずれにしても、規制庁の方が言われたように、このエリアは本来漏れや流入のないタンクなどにリプレースするべきで、約400tの中に入れるべきではないと思います。(つまり悪さをするとされる地下水は320tに訂正すべき)

プロフィール

TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

FC2カウンター
ブログランキング
にほんブログ村 科学ブログへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
ふくしまの恵み(全量全袋検査の結果)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
カテゴリ
RSSリンクの表示
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
こちらにもぜひご記入を!
読んだ感想を是非お聞かせください。
無料アクセス解析
おすすめのリンク
QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。