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NHKの存在意義について見直しました。

「時論公論」というタイトルでNHKが夜遅くに放送している番組があるそうです。「あるそうです」というのは、私は見たことがないからなのですが、NHKのサイトには21日(木)の時論公論で紹介した「災害時の情報発信」について載っていました。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/79642.html





災害時の情報発信について、どうあるべきなのか、実例を紹介しながら記載してあります。おそらくこの記事は番組内容の要約でしょうから、同じ内容が放送されたのだと思います。

番組の冒頭では、保安院の会見、東京電力の会見について、具体例を挙げてどこがよくなかったか、ということに触れています。
たとえば保安院の会見。

『(原子力安全・保安院の会見3/12)
「ベントという作業を行いました。その結果、14時ころからドライウェルの圧力は急激に減少してまいりました。東京電力のモニタリングする車の計測値は、正門付近で13時40分に4点8マイクロシーベルト/H」』

今でこそ、「ベント」「ドライウエル」などは耳慣れてきたし、意味もだいたいわかるようになりましたが、最初に聞いたときはまったくちんぷんかんぷんでした。また、私はRI(放射性同位元素)について勉強したことがあるので「シーベルト」や「マイクロ」はわかりますが、一般の人には「なにそれ?」という言葉だったでしょう。

このとき、NHKがどのようにこの言葉を解説してくれたかは覚えていません。ですが、何も知らない一般人にこれを理解できるように伝えるのは大変だということはわかります。

また、東京電力の会見についても下記のように批判しています。

『(東京電力の会見 3/15)
「4種類、資料をお配りしていますが、圧力抑制室付近で異音が発生するとともに同室の圧力が低下しました。協力企業作業員および当社職員を一時的に同発電所の安全な場所などへ移動開始しました」
こちらは、この時、東京電力が配布した資料です。タイトルは「職員の移動について」。
「爆発」、「退避」ではなく「移動」です

この時に限らず、東京電力は当初、「事故」という言葉を慎重に避け、「原子力災害対策特別措置法第15条第1項の規定に基づく特定事象」などと言い続けていましたなぜ「緊急事態」「重大事故」と言わなかったのか。深刻な事態と思われたくない、大したことはないと思わせたい。そんな意図があったと勘繰られても仕方ありません。』

以上、二つの例をよくない伝え方の例として挙げています。

こうやって東京電力の会見について真っ向から批判しているのは、NHKだからできることなのだと思います。誰もが思っていることではありますが、放送の中でよくぞここまで言ってくれたと思います。民放では、これまでも東京電力はCM料をたくさん払ってくれる大口のスポンサーですし、今もお詫び広告を流し続けているスポンサーなので、ここまで正面切っての批判はできないでしょう。「報道は中立の立場で」などと言っておきながら、スポンサーの悪口を言えないのが実情というのはみなさんご存じと思います。

私はこれまで、NHKのいろいろな問題や不祥事がある度に、なんでこんな放送局が存在する必要があるんだ?と疑問に思っていました。ですが、今回のNHKの東京電力に対する批判とそれ以外の民放の情けなさを見て、考え方が変わりました。

もしNHKがなくて、CM料をもらうということで電力会社と利害関係を持っているTV局だけしかなかったら、東京電力のマスメディア対策に全て負けてしまっていました。このような東京電力を非難する発言というのはマスメディアからは一切出てこなかったでしょう。そういう意味において、CMを一切流さないNHKの存在というのは大きかったと思いました

60代、70代の日本人の多くは、インターネットを使いこなせず、TV、新聞の情報だけに頼って生きています。今回の事故においても、マスメディアの情報と、インターネットで流れてくる情報と出大きな乖離があり、インターネットから情報を得ている若者と、TVや新聞紙か読まない親との間で、家族の間でも世代間の衝突があったようです。

TV局の中でも信頼性が高いNHKからこうやって東京電力に批判的な報道をしてくれるのは、メディアの健全性ということからはいいことだと思います。ただし、当のNHKがわかりやすい情報発信をしていたか、という点については、別途検証が必要だと思います。

なお、番組においては、そのあと早野教授(@hayano)のtwitterでの情報発信を取り上げたり、その他被災者の役に立つ情報発信をした人たちの紹介をして、

『このように見てきますと、災害時の情報発信とは、どんな手段を使うのかということではなく、伝えたいという意思、情報の受け手に対する想像力があるかないかの問題だということに気付かされます。「命を救いたい」「被災者の役に立ちたい」という思いがあれば、情報はおのずと伝わりますし、逆にそれがなければ、どんな情報も説得力をもちません
「災害時の情報は、命を守るためのもの」この原点を、情報を発信する側も、そして情報を伝える我々メディアの側も、しっかりと肝に据えねばならないと思っています。』

と終わっています。このあとで、NHKの3月の報道についても、視聴者の意見・感想などを紹介して分析してくれるともっとよかったと思いますが、そこまで望むのはまだ無理でしょうね。

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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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