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本日から茨城県においては、これまでモニタリングポストのなかった市町村を含めて全市町村で環境放射線の測定が始まりました。茨城県のHPで2週間に一度公表されるようです。次回は5/25の測定の予定なので、5/26の発表でしょうか?


茨城県のHP
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110512_02/



【5/12 茨城県の全市町村で環境測定が始まりました!】の続きを読む

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私がtwitterでフォローしている東大の早野教授(@hayano)さんから得た情報です。
残団法人日本分析センターが発表した、空間放射線の分析結果です。

残団法人日本分析センターの発表(4/1)
http://www.jcac.or.jp/lib/senryo_lib/nodo.pdf
日本分析センター4/1

文科省などで発表されている空間放射線のデータ(μSv/h)は、いろいろな核種の放射線データの総和として出ています。ですから、全てがヨウ素131であるとか、セシウム137であるということではありません。今回の分析センターの解析は、その内訳を明らかにしてくれたものです。

※このグラフを見るとき、縦軸が対数になっているため、普通のグラフを見るのと同じように読むことができないので注意してください。縦軸の目盛りが一つ上に行くと0.0100→0.1000というように10倍です。従って、目盛りの中間(目盛りの半分)は、約3倍です。数値が2倍になると0.3目盛り上に行きます。
下に青い線で書いてある(21日にピークがある)のが降雨量で、その目盛りは右側の縦軸です。


この分析結果をみると、以下のことがわかります。

(1)15日に一時的に放射線量が多くなった時がありました(下に茨城県南部の産総研データ(26日まで)を再掲します)が、これはヨウ素131やセシウム137ではなかったということがわかります。キセノン(Xe)133というやはり核分裂によって生じる核種(半減期5日)です。キセノン133は16日のあとは大量に出ていないので、放出されたのは15日の1回だけだったということのようです(早野教授のtwitterより引用)。

産総研の放射線量0326

(2)ヨウ素131やセシウム137は、21日からの降雨によってもたらされたもので、それまではあまりなかったということもわかります。

(3)原子炉の反応が停止してから3週間経ち、ヨウ素131は半減期8日に従って量が減ってきています。その結果、現時点で空間放射線量の中で一番多いのはセシウム134(半減期2年)であるということがわかります。31日時点ではまだヨウ素131がセシウム137よりも多いですが、数日中にセシウム137(半減期30年)の方が多くなるでしょう

ということで、これまではヨウ素131をかなり気にしてきましたが、今後はセシウム137や、あまりデータが発表されていないのですが、ストロンチウム90のデータがあればそれにも注意してきたいと思います。

@hayanoは重要な情報を適宜教えてくれるので非常に有用です。twitterを使える人は是非フォローすることをおすすめします。
21日から降り出した雨が23日にはやみました。21日から上がった環境放射線量は雨がやんだらすぐに下がると思っていたのですが、すぐには下がりませんでした。3/26の段階では、これはなぜか?ひょっとして、まだ放射線物質が出つづけているのではないか?と不思議に思っていましたので、そのように記載しました。

その後、福島県の環境放射線データの推移とか、降下物中の放射線量を見たら、単にデータの読み方が悪かったということがわかりました。従って、3/26に書いた記事は修正します。放射線物質は15日の爆発で飛散した時以降は新たには放出されていないと考えた方がよさそうです。

東大の早野教授(原子核物理の専門家、twitter:@hayano)が下記にまとめてくれています。
http://plixi.com/p/87776142

降下物のデータは、茨城県はなぜか発表していませんので、東京のデータで代用します(文科省発表のデータで発表されているひたちなか市のデータは経時的にまとまっていないのでまとまっている東京のデータで代用しますが、傾向はよくわかります)。

http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/f-past_data.html
採取日Sampling date        ヨウ素131Bq/m2 セシウム137Bq/m2
2011/03/28 9:00 - 2011/03/29 9:00    36.9    18.1
2011/03/27 9:00 - 2011/03/28 9:00    45.5    5.52
2011/03/26 9:00 - 2011/03/27 9:00    101    35.9
2011/03/25 9:00 - 2011/03/26 9:00    217    12.2
2011/03/24 9:00 - 2011/03/25 9:00    173    36.9
2011/03/23 9:00 - 2011/03/24 9:00    12790    155 雨
2011/03/22 9:00 - 2011/03/23 9:00    35700    335 雨
2011/03/21 9:00 - 2011/03/22 9:00    32300    5300
2011/03/20 9:00 - 2011/03/21 9:00    2880    561 雨
2011/03/19 9:00 - 2011/03/20 9:00    39.8    不検出 (ND)
2011/03/18 9:00 - 2011/03/19 9:00    51.4    不検出 (ND)

ここで用いられている単位は、Bq/m2という単位で、面積あたりの放射線量で記載されています。通常の値がどれくらいなのかはわかりませんが、数10Bq/m2と仮定します。

21日から23日の3日間は、30000Bq/m2と通常の1000倍近くの値が出ていることがわかります。この日はちょうど雨が降ったときなので、雨の中に通常の数100倍から1000倍の放射線物質が含まれていたことがわかります。

だとすれば、

(1)それが川の水や浄水場の水に入って各都県の水道水の放射線物質が検出されたということは時系列的にも理解できます。放射線物質を含んだ川の水が海に流れきってしまったら、水道水の放射線物質もほとんどなくなったと解釈すれば、水道水中の放射線物質の量の推移も納得できます。

(2)環境中の放射線は、川の水のようにすぐに流されるわけではないので、雨が降って増えた分が8日のの半減期に従って徐々に減っているという解釈ができます。

この二つは、上にリンクを貼った早野教授の解説図を見ていただければわかると思います。

ということで、これ以上新たな放出がなければ、ヨウ素に関しては半減期8日でどんどん減っていきますから、2ヶ月もすれば以前の状況に戻ると思います。セシウムについては、半減期は長いですが、それほど多い量が検出されていませんので、福島県以外はあまり気にしなくてもいいと思います。
24日あたりから、福島原発でかなり放射線が漏れているのでは、というような話が出てきているようです。
事実、作業員の被曝した量はとんでもない量で、これだけの量が作業現場に漏れるということは、どこかに穴が空いている、ということを裏付けています。それが外気に漏れ出しているのかどうかはまだはっきりしていません。

茨城県の放射線量のデータは、茨城県のHPや産総研のHPを毎日チェックしていますが、私は産総研のデータをいつも基準に考えています。
http://www.pref.ibaraki.jp/20110311eq/index2.html 茨城県
http://www.aist.go.jp/taisaku/ja/measurement/index.html 産総研

15日の爆発の時の一時的な上昇は仕方ないとして、その後バックグラウンドに近い0.05μシーベルト/h付近で落ち着いていました。21日からまた低い(0.2-0.3μシーベルト/h)ながらもあがり出しましたが、2-3日雨が降っていたので、雨のせいだと思っていました。

しかし昨日になって、雨もやんだのにいつまで経っても数値が下がらないので、これは違うな、と思い出しました。下記の産総研のデータをグラフにしたものを見てください。駐車場のデータは昼間だけなので、とぎれていますが、ベランダのデータと合わせて読めば傾向はわかると思います。
産総研の放射線量0326

他の人のブログで見つけたのですが、これは産総研だけではなく、他の都府県のデータも全て同じ傾向を示しているようです。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/192510459.html#放射線量変化
つまり、21日頃から、それほど高くはないが、常に放射線物質が漏れ続けているということです。確かに、3号機や2号機などから白い水蒸気と見られる煙はずっとあがり続けていますので、そのせいかもしれませんし、あるいはそれ以外の発表されていない放射能漏れがあるのかもしれません。そのあたりはいずれわかると思います。ですが、気持ち悪いですよね。これが収まってくれないと、きっと水道水の汚染や農作物の汚染も止まらない気がします。


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TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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