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朝日新聞は9/11、政府事故調のヒアリング記録が公開されるのに合わせて社長の記者会見を開き、2014年5月20日に朝日新聞が報道したいわゆる「吉田調書」についての「命令違反での撤退」というスクープ記事を誤りだったとして取り消しました。

このスクープ記事の問題点についてはすでに多くの報道がなされていますが、このスクープがあったからこそ産経新聞などが反論を書き、そのために非公開とされていた政府事故調のヒアリング記録の多くが公開されることになりました。その点だけは評価すべきと思います。

せっかくヒアリング記録が公開されたので、それを読んで朝日新聞の記事(紙面はよんでいないのでWeb記事や特設サイト)との違いを確認してみたいと思います。


【公開された「吉田調書」には何が書いてあったのか?】の続きを読む

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デング熱といえば、日本においては海外に旅行した人が持ち帰るいわゆる輸入感染症の代表例でしたが、2014年8月27日に約70年ぶりに国内での感染が確認されました。その後も9月になってからも感染者数は増え続け、9月5日現在で66名となっています。幸いなことに重症化した重症型デング(デング出血熱)になった人はいないようですが、この病原ウイルスを媒介する蚊がいると確認された代々木公園以外で蚊にさされた人も見つかるなど、実はひそかに都内で広がっていた可能性もあります。

自分自身の知識の確認のために調べたことを忘れないうちにまとめます。内容にはできるだけ正確を期していますが、もし間違い等あればご指摘ください。



【デング熱の約70年ぶりの国内感染をめぐる1週間の動きについて】の続きを読む

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すでに毎朝のツイートではお伝えしていますが、今年も福島県での玄米の放射性物質(セシウム)に対する全袋検査が始まりました。その結果はふくしまの恵み安全対策協議会のHPに掲載され、毎朝更新されています。

全量全袋検査も今年で3年目になります。初めて福島県の全袋検査について知った人のために、2011年から今までの流れと今年のポイントを解説します。


【福島県で平成26年産米の全袋検査始まる!今年のポイントは?】の続きを読む

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前回、「海水配管トレンチとタービン建屋の縁切りは計画からもうすぐ1年 現状は?」で第25回検討会の話をまとめましたが、その時にお盆明けにもう一度、と言っていた第26回検討会が8/19に行われました。

東京電力は止水のためのステップ2として間詰め材の充填を行いたいと提案しましたが、それでいいという決定はでず、間詰め材の準備をしながら躯体外側の凍結管設置や追加パッカーの設置検討も行い、間詰め材の充填準備が完了するであろう9月中旬頃に再度この監視評価検討会を開催してそこで判断するということになりました。

第26回検討会の内容をまとめます。


【海水配管トレンチの止水、方針確定せず。9月中旬に再度判断へ。】の続きを読む

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8/10に「サブドレンと浄化設備の計画が認可。浄化したあとの処理は?」を書きましたが、さっそく動きがありました。8/11に東京電力は「サブドレン等移送設備」の建設を原子力規制委員会に申請しました。

前回の「サブドレンと浄化設備の計画が認可。浄化したあとの処理は?」に書いた内容の若干の修正を含めて8/11の東電記者会見の情報を中心にまとめます。前回の記事とぜひ合わせてお読みください。


【東電はサブドレン浄化後の地下水を港湾内に排出する方針を明言!漁協はどう対応するか?】の続きを読む

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8/7の東京電力の記者会見において、サブドレンおよび浄化設備の設置を含めた実施計画の変更が規制委員会から認可された事が報告されました。ただし、今回8/7に認可された計画はサブドレンで汲み上げた地下水を浄化設備で浄化してタンクにためるところまでです。その後の浄化した水の処理については今回の認可された計画には入っていません。

しかしながら、当然のこととして気になるのが浄化後の水をどうするのか?ということです。震災前は1日850トンを汲み上げていたのですから、今後どれだけのペースで汲み上げるかわかりませんが、サンプルタンクが8000トンしかありませんので、貯めておくには多すぎる量です。では浄化後に海に流すのか?

東電は、8/7には相馬双葉漁協に、8/8にはいわき市漁協に対して説明をしたということですので、その反応がどうだったのか、そして今後の東電の方針は、といったところを(来週にならないとわからないところもありますが)まとめます。

8/11追記:予想通り東電は本日移送設備の建設を規制委員会に申請しました。
「福島第一原子力発電所特定原子力施設に係る実施計画」の変更認可申請について
海洋汚染をより確実に防止するための取り組み

また、下記の資料はこの記事で書いた内容とほぼ同じものです。
福島第一原子力発電所サブドレン他水処理施設の浄化性能確認試験の開始について
(8/11追記ここまで)

(8/13追記)
この続編を書きましたのでぜひそちらもお読みください。
東電はサブドレン浄化後の地下水を港湾内に排出する方針を明言!漁協はどう対応するか?
(8/13追記ここまで)

【サブドレンと浄化設備の計画が認可。浄化したあとの処理は?】の続きを読む

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前回、「2ヶ月経っても凍らない海水配管トレンチ 凍土壁は本当に大丈夫か?」で第24回監視評価検討会の話を書きました。「ガチンガチンに凍らせるべき、その方法を次回までに考えてきて下さい。」という宿題に対して、東電が今回出した答は、氷とドライアイスを入れて凍らせてみます、という回答でした。

今回は7/23に行われた第25回監視評価検討会の話を簡単にまとめます。


【海水配管トレンチとタービン建屋の縁切りは計画からもうすぐ1年 現状は?】の続きを読む

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東京電力は7/17の記者会見において、C排水路の付け替え作業を7/14に実施したことを発表しました。

これは、C排水路と呼ばれていた排水路が海に直接流れ出す構造になっており、2013年8月のH4タンクエリアからの300トンの汚染水漏洩においても、この排水路を通じて汚染水が海に流れ出した可能性があったため、今後同様のタンクからの汚染水流出があったとしてもそれが海に流出しないようにするために根本的な対策として求められていたことの一つです。
同時に、側溝放射線モニタを設置し、排水路の水を常時モニタリングできるようにしました。

今回はこの話を簡単にまとめます。


【福島第一原発 やっと行われたC排水路の付け替えと側溝放射線モニタの設置】の続きを読む

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7/14、朝日の記事に昨年8月の福島第一原発3号機での撤去作業と旧太田村のお米の汚染の関連を示唆する話が出て、14日は一日その話題で持ちきりでした。そこで、あらためて昨年の南相馬市旧太田村のお米の基準値超えについて考えてみたいと思います。

3月上旬に農水省のHPに「放射性セシウム濃度の高い米が発生する要因とその対策について ~要因解析調査と試験栽培等の結果の取りまとめ~(概要第2版)」という資料が公開されました。これは、昨年(2013年)春に出た「~要因解析調査と試験栽培等の結果のとりまとめ~(概要)」をアップデートしたものです。

その中で、一部ですが25年度米の放射性物質検査の結果や基準値超えの要因解析について触れられています。今回はそれについて少し解説し、今週の新しい情報も踏まえて真相がどうだったのかを考えてみたいと思います。

(8/25追記:農水省のHPに詳細な資料が公表されました。)
福島県南相馬市の25年産米の基準値超過の発生要因調査について
今回初めて公表された資料もあるようなので、内容を確認して必要があれば続編を書く予定です。
(追記ここまで)

【25年産米の放射性セシウム:南相馬市旧太田村の基準値超えの真の理由は?】の続きを読む

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7/7に行われた規制庁の第24回監視評価検討会では、メインの議題は海水配管トレンチの凍結の問題でした。タービン建屋とトレンチの「縁切り」のため、昨年から計画してきて今年の4月に凍結を開始したのですが、2ヶ月経ってもまだ凍らないのです。

そのため、今後実施する凍土壁も本当に凍るのか?という疑問符がつきました。今回は検討会の議題の中でこの問題を取り上げてご紹介します。


【2ヶ月経っても凍らない海水配管トレンチ 凍土壁は本当に大丈夫か?】の続きを読む

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NHKオンラインのHPはよく見ているのですが、久し振りにふだんあまり見ないところを見ていたら、「40年後の未来へ 福島第一原発の今」というページがあることに気がつきました。

よく見ると、過去のNHKで紹介した福島第一原発事故関係のニュースが(動画はなく文字だけですが)2011年3月からアーカイブの形で残されており、通常1週間もすると消えてしまうニュースがここにはずっと残されていることのありがたさに気がつきました。

一方で東電が発表した海水モニタリングのデータも記載されており、それを見た瞬間に「ひょっとして?」と思いました。よく調べたら「やっぱりここのサイトも間違っている」ということがわかりました。NHKには知り合いもいないわけではないので、こっそり指摘してあげるという方法もあるのですが、ちゃんと情報を確認していればこんな基本的な間違いをするはずはありません。東電が誤解させやすい情報開示をしていることがそもそもの問題なのですが、NHKがこの程度の不勉強では困ると思い、あえてブログの形で指摘させていただきます。良いサイトなのですから、間違った図は修正し、今後は情報を正しく伝えて欲しいと思います。


【NHKの「40年後の未来へ 福島第一原発の今」もひっかかった「南放水口付近」のワナ】の続きを読む

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5/24に「5/21に地下水バイパスの地下水を海に放出開始。その影響と情報公開について」を書きました。その後もほぼ毎週地下水バイパスで汲み上げた水の放出は続いています。

運用開始一月で昨日(6/27)は中長期ロードマップにおいて地下水バイパスの説明がありましたので、その関連の話をまとめたいと思います。

ちなみに、昨年以降、これまで書いた地下水バイパス関連の記事はこちらです。重複する部分もありますが、流れを理解していただけると思います。特に2013年1月の記事は「地下水バイパスとは何?」という疑問に答えるものになっています。

2013年1月 「放射能汚染水情報アップデート(4) 地下水バイパスの現状
2013年6月 「地下水バイパスで汲み上げた地下水はいったいどれだけ汚染されているの?
2/3 「地下水バイパス放出に向けた動き?排水基準の発表:漁連はどう対応するか?
4/8 「地下水バイパスで汲み上げた地下水は5月にも海へ放出へ
4/13 「地下水バイパスの実施にあたっての運用目標とその問題点
4/17 「地下水バイパス:いきなりNo.12は運用目標値超え これを受けて東電の方針は?
5/20 「地下水バイパスの地下水は明日(5月21日)初めて海に放出へ
5/24 「5/21に地下水バイパスの地下水を海に放出開始。その影響と情報公開について


【地下水バイパスを運用開始して1ヶ月、その現状と情報公開について】の続きを読む

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昨日(6/24)、東京電力は原子力規制庁(および福島県政記者会)で記者レクを開催し、そこで下部透水層に関しての情報を発表しました。いつものようにツイッターで2時間前に形だけの告知を行っています。

そこで発表された内容は、これまで地下水は水圧のために下部には移行しないという説明をしてきたのですが、それが通用しなくなって、下部透水層も汚染されているということを認めたという内容でした。

この問題、下部透水層とか被圧地下水といってもわからない人も多いと思いますので、今回は少しそのあたりの説明からしたいと思います。2013年12月に書いた「福島第一原発の地下水:下部透水層も汚染されている?」もぜひ参考にして下さい。

【福島第一原発の地下水:下部透水層でもトリチウムの汚染を確認!】の続きを読む

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今年の2月に「2011年4月のビーバー作戦を再現します その10(トレンチのどこから漏れたのかを推論)」において、護岸エリアの地下水の情報についてはかなり細かくレビューしました。その後は汚染水の情報をあまり細かくチェックしていなかったのですが、今回久し振りに公表されたデータをまとめてチェックしました。
今日はその中でトピックスと思われる事を簡単にご紹介します。


【福島第一原発の護岸エリア地下水 その後の動き(1)】の続きを読む

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最近、なかなか時間がとれなくて完全に週末ブロガーになっているのですが、福島県のHPには、東電と規制庁、経産省のHPを見ているだけでは拾いきれない情報が載っていることを本日(6/15)改めて知りました。

これを機会に、以前から更新しようと思っていた汚染水関係の情報リンク集を更新することにしました。まだ不完全なところもあるため、おそらく今後も適宜追加・更新をしていくと思いますが、どこにどんな汚染水の情報があるかを知りたいときに立ち寄っていただけるような情報リンク集にしていきたいと思います。

6/19 廃炉・汚染水対策現地調整会議(第10回)や陸側遮水壁タスクフォース(第10回)、廃炉・汚染水対策福島評議会の情報を追加しました。

7/25 
汚染水処理対策委員会(第13回)(7/25)、
第25回特定原子力施設監視・評価検討会(7/23)、
高性能多核種除去設備タスクフォース(第3回)(7/22)、
第22回廃炉安全確保県民会議(7/17)
陸側遮水壁タスクフォース(第11回)(7/15)、
廃炉・汚染水対策現地調整会議(第11回)(7/14)
トリチウム水タスクフォース(第9回)(7/9)
廃炉・汚染水対策チーム会合/事務局会議(第7回)6/27
の情報を追加しました。


【福島第一原発の汚染水情報まとめ(4)&リンク集】の続きを読む

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前回6/1に書いた「陸側の凍土遮水壁は6月2日に着工へ!第22回監視評価検討会はあっさりと決着」において規制委員会も凍土壁の6月の着工は妨げないということが決まったことをお伝えしました。

その後に行われた6/6の第23回監視評価検討会では地盤沈下以外の論点について議論が行われましたので、その概要についてお伝えします。


【6/6の第23回監視評価検討会 凍土壁をめぐる議論はもうヤマを超えたか? 】の続きを読む

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これまで、凍土壁の建設をめぐる原子力規制委員会の特定原子力施設監視評価検討会のやりとりについて、「規制委の監視評価検討会(4/18)での規制委とエネ庁のバトルは必見!」と「5/2 第21回監視評価検討会のトピックス紹介(凍土壁をめぐる議論)」でご紹介してきました。

前2回の議論を見る限り、もう一回くらいはガンガンやりあうのかな?と思っていましたが、5/26に開催された第22回特定原子力施設監視評価検討会では、あっさりと6月からの着工を認める結果となりました。

今回の議論はかなり専門的な話で細かい点はフォローしきれないのですが、概略を解説します。


【陸側の凍土遮水壁は6月2日に着工へ!第22回監視評価検討会はあっさりと決着】の続きを読む

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前回5/20に「地下水バイパスの地下水は明日(5月21日)初めて海に放出へ」としてお伝えしましたが、東京電力は5/21に地下水バイパスで汲み上げた水561トンを海に放出しました。

沿岸のモニタリング結果が公開されたり、地下水バイパスに関する情報提供のページができましたのでご紹介します。


【5/21に地下水バイパスの地下水を海に放出開始。その影響と情報公開について】の続きを読む

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本日(5/20)、東京電力は規制庁の記者控え室で、本日福島県主催で行われた「平成26年度第2回 福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会」における説明内容の説明を行いました。

一番のトピックスとして、明日5月21日の10時頃に地下水バイパスから初めて汲み上げて放射性物質が運用目標以下であることを確認した地下水を海に放出する事が正式にアナウンスされました(東電のHPにも掲載)。それに関連する情報を簡単にお伝えします。


【地下水バイパスの地下水は明日(5月21日)初めて海に放出へ】の続きを読む

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前回書いた「5/2 第21回監視評価検討会のトピックス紹介(凍土壁をめぐる議論)」において、「よっちゃん」さんからいただいたコメントを読んでいたら、新たな発見がありました。

本当は最近の護岸エリアや海水の放射性物質濃度の上昇についてまとめたいのですが、あまり書く時間がとれないので、今日はちょっとした情報の共有にとどめます。

【最新の陸側遮水壁タスクフォースの情報を公開しないのはなぜ?】の続きを読む

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前回(4/27)に「規制委の監視評価検討会(4/18)での規制委とエネ庁のバトルは必見!」で、凍土壁をめぐる原子力規制委員会の特定原子力施設監視評価検討会のやりとりについてご紹介しました。

その際に予告されていたように、5/2には前回の続きとして第21回検討会が行われました。少し時間が経ってしまいましたが、その時のトピックスを私なりの基準で選択してご紹介します。

なお、会議の内容全てを網羅的にご紹介しているわけではありませんのでその点はご了承ください。


【5/2 第21回監視評価検討会のトピックス紹介(凍土壁をめぐる議論)】の続きを読む

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4/17の福島民報には「凍土壁6月着工困難か 第一原発 経産省と規制委意見に溝」という記事がありましたので、翌4/18の第20回特定原子力施設監視・評価検討会には期待していましたが、凍土壁をめぐって期待を裏切らない規制委員会とエネ庁の議論が見られました。

少し時間が経ってしまいましたが、時間のある人はぜひ検討会の動画の前半部分の凍土壁に関する議論だけでも見る価値はあると思います。簡単に解説します。


【規制委の監視評価検討会(4/18)での規制委とエネ庁のバトルは必見!】の続きを読む

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今日の話は、4/8の「地下水バイパスで汲み上げた地下水は5月にも海へ放出へ」と4/13の「地下水バイパスの実施にあたっての運用目標とその問題点」の続きになります。

東京電力は毎週1回、揚水井の放射性物質濃度を測定して発表していますが、今回No.12の揚水井からH-3の値が1600Bq/Lと、運用目標の1500Bq/Lをいきなり超えてしまいました。これを受けて東京電力は規制庁の記者控え室で本日(4/17)の18時から記者レクを開催しました。

今回はこの話をお伝えします。


【地下水バイパス:いきなりNo.12は運用目標値超え これを受けて東電の方針は?】の続きを読む

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今回は、4/8に書いた「地下水バイパスで汲み上げた地下水は5月にも海へ放出へ」の続きになります。

福島県漁連の了承が得られたため、東京電力は4/9から地下水バイパスの試験的な汲み上げを開始しました。
4/9には福島県主催の「平成26年度第1回 福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会」が開催され、そこで地下水バイパスについての詳しい説明資料がありました。

4/11の記者会見の模様もあわせて私が理解したことを解説します。


【地下水バイパスの実施にあたっての運用目標とその問題点】の続きを読む

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2013年から東電が漁連を相手に説明を続けてきた地下水バイパスですが、ついに福島県漁連が条件付きで容認し、地下水バイパスからの地下水を海へ放出する環境が整いました。東京電力は本日(4/8)、明日の4/9から地下水のくみ上げを行うと発表したようです。実際の放出はコウナゴ漁が終わる5月以降になるようです。

今回は、地下水バイパスの最近の動きについてまとめます。


【地下水バイパスで汲み上げた地下水は5月にも海へ放出へ】の続きを読む

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3/9に「農水省の発表した26年産米の作付制限等の対象地域」を書きましたが、その後で福島県の26年産米の作付について福島県HPに情報が出ていますので、それを簡単にまとめておきます。

【26年度の福島県のお米の作付計画について】の続きを読む

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2013年の終わりから始めた、東京電力のTV会議の情報を踏まえて2011年4月の2号機スクリーンからの漏えいに対する「ビーバー作戦」を振り返るシリーズ(目次はこちら)、今回で11回目となりました。実際には、これ以外に番外編として2回ほど、現在の護岸エリアの話を書いています。


これまで最初の7回では、TV会議の書きおこしにもとづいて、2011年4月2日に海洋への漏えいが発見された時から、4月6日に漏えいが止まったときまでを時系列を追って東京電力が主体となって行ってきた「ビーバー作戦」の進行状況を再現してきました。

そして、第8回では、まず新たにわかった事実についてまとめ、漏洩がいつから始まったのかということを考えてきました。その結果、スクリーン海水、沿岸データなどを合わせて考えると、東電が認めている4月1日以降ではなく、3月26日前後から2号スクリーン付近で海への漏洩が始まったと考えないと説明がつかないデータが多いことが明らかとなりました。

第9回では、流出口の高さについて、これまで疑問に思っていたことを細かく検証してみました。その結果、ピットAの底面よりも高い位置にありそうなことがわかってきました。

第10回は、現在のトレンチの状況を再度まとめて、そこから2011年4月の考察を深められないだろうか、と思ってまとめてみました。そこから派生して、護岸のNo.1エリアのデータをどう読むか、という話をひとり事故調さんやよっちゃんさんとの議論で深めてきました。その中で得られた知見は「護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎」や「護岸エリアの中粒砂岩層(透水層)は海とどうつながっているのか?」にまとめました。

さて、これらを受けて、今回は、いよいよ最後のまとめをしようと思います。やっとここまでたどり着きました。3.11から3年には間に合いませんでしたが、漏洩事故発生から3年に何とか間に合ったようです。


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その11(最後のまとめ)  】の続きを読む

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3/7、農水省は26年産米の作付制限等の対象地域を発表しました。

昨日ツイートでご紹介しましたが、汚染水と並んでお米の放射能に関する話題をフォローし続けているこのブログとしてはこの話題は外すわけにはいきませんので簡単にご紹介します。


【農水省の発表した26年産米の作付制限等の対象地域】の続きを読む

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今回の話は、元々は「護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎」においていくつかついたコメントに対する議論用の資料として作成したものですが、福島第一原発の護岸付近の地下水がどう流れているのか、そして汚染水は地下水からどうやって海に流れていっているのかを理解していくためには重要な事だと思っていますので、一つの話としてまとめました。また、考えていくうちにわかってきたことがありますので、ぜひ最後までお読みください。

「護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎」に対していただいたひとり事故調さんのコメント

「まず、No.1-9(5m孔)の水位が潮汐と連動するからといって、岸壁が水を通すとは言えない、という様に考えを変えました。No.1-9は岸壁のすぐ側ですから、どうしてもそのように考えがちですが、よく考えると、地盤改良の壁の外側ですから、埋土とその下の中粒砂岩層とは水理的に繋がっているので、海とも繋がっていることになり、岸壁が水を通さなくてもこのような水位変化になると思います。 」

とありましたが、私は「水理的につながっている」のところの意味ががよく理解できなかったため、もう少し細かく確認したいと思いました。そのためにはどうしても図を用いて議論しないといけないため、いくつも同じような図が出てきます。

今回の話は元々がコメントに対する返信用なので、一つ一つの図に特に細かく説明を入れていませんが、そこはサッと流して読んでいって下さい。


【護岸エリアの中粒砂岩層(透水層)は海とどうつながっているのか?】の続きを読む

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2/24に行われた第11回汚染水WGでは、非常に重要な情報がいつもの通りさらりと公開されました。汚染水WGの場でもその追加された情報については一切の説明がなかったため、WGのメンバーでその情報の持つ意味についてわかった人は皆無だったでしょう。

私もこの資料は一通り目を通していたのですが、8ページの重要な情報は見落としてしまいました。

しかしながら、最近よくこのブログにコメントをくださる「ひとり事故調」さんがその情報を見逃さず、護岸付近の不思議なデータを読み解くヒントをくれました。「2011年4月のビーバー作戦を再現します その10(トレンチのどこから漏れたのかを推論)」のコメントのやり取りを読んでいただきたいのですが、今回はそのコメントで提示された説について私なりに確認して検証してみたいと思います。いくつかの話がありますのでわけて考えていきたいと思います。1回目の今回は掘削深度についてです(2回目をいつにするかは今後考えます)。

本当はタイトルを「2011年4月のビーバー作戦を再現します 特別編」としようと思ったのですが、そのタイトルだと何についての話かわかりにくいのでタイトルは変更しています。しかし、私の位置づけとしては「2011年4月のビーバー作戦を再現します その10(トレンチのどこから漏れたのかを推論)」の続きです。

今回は2011年4月の話はちょっとお休みさせていただきます(事故からちょうど3年の3.11に間に合わせたかったのに!)。

 

【護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎】の続きを読む

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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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